今回は前回の続きで「聴く」ことの大切さについて投稿したいと思います。
「きく」という漢字は二種類あります。
「聞く」と「聴く」です。
私たちがコミュニケーションを取るときに特に意識したいのは「聴く」の方です。
漢字を比べてみると良く分かります。
「聞く」は漢字の中に「耳」があります。
これは誰かが話している声やその音を耳で感じるということです。
「聴く」は漢字の中に「耳」と「心」があります。
こちらには「心」が関係しているのです。
人とうまくコミュニケーションを取るためには、この「心」が関係する「聴く」ことを大切にすると良いです。
つまり、話に「心」も向けるということです。
これは話をしているその人や話に心から興味を持つということです。
具体的に考えてみましょう。次の二つの会話を比べてみてください。
●ケース①
A:「今日、学校で抜き打ちテストがあったんだよね」
B:「そうだったんだ。で、どうだった?」
A:「イマイチだったんだよね…」
B:「そっか、もっと勉強しないとね」
A:「あ…まあ、そうだよね」
B:「ところでさ、今度のお出かけの予定だけど、海はどうかな?」
A:「…うん、それでいいんじゃないかな…」
●ケース②
A:「今日、学校で抜き打ちテストがあったんだよね」
B:「そうだったんだ!?それはビックリしただろうね?」
A:「そうなんだよ!急だったからさ、解けない問題も結構あってイマイチだったんだよね」
B:「そっか、それは残念だったね…特にどんな問題がダメだったの?」
A:「この前難しい公式を習ったって言ったでしょ?その問題が出たんだけど、公式を覚えてなかったからボロボロでさ」
B:「ああ、公式系苦手だもんねえ…悔しかった?」
A:「とっても悔しいよ…」…この先は続く…
いかがでしょうか?
明らかに会話のはずみ具合が違っていますよね。
ケース①は「聞く」の例です。
ケース②は「聴く」の例です。
ケース①も②も、何について話しているのかすぐに分かる会話です。
会話の内容もすれ違いなくきちんと成り立っています。
でも①の会話は、心がすれ違っているような感じがします。
それに比べて②の会話は「心」のやり取りが感じられます。
出来れば②のような会話をしたいものです。
では、この二つのケースの違いを抑えましょう。
端的に言うと、話をしている人や話に対する興味の違いです。
ケース①では、事実だけを把握し発言しています。
「抜き打ちテスト」や「結果」にだけ興味があり発言しています。
ですからドライな感じの、少し冷たい感じの会話になります。
話している側は、話す気を削がれてしまい、会話は短く尻すぼみに終わってしまいます。
このような会話の仕方はぜひとも避けていきたいですね…。
次回の投稿では、ケース②のように弾む会話の仕方を学んでいきましょう!
今回も最後までお付き合いありがとうございました♪( ´▽`)